5月2日(木)社会人野球JABA京都大会は日本生命の4大会ぶり11回目の優勝で幕を閉じた。

 日本生命は予選リーグでJR西日本に快勝したものの、三菱重工神戸・高砂、東京ガスとは壮絶な接戦を強いられた末にいずれも勝ち星を重ね、決勝トーナメントに駒を進めた。

 準決勝ではNTT東日本を相手に4番皆川の本塁打や1番ヴィットルの適時三塁打等、自慢の上位打線が上手く機能した。

 決勝戦では本格派右腕の先発阿部が得意のフォークボールを見事に操り、2回に飛び出した上西の中前適時打を守り切り、見事4安打完封勝利を収めた。

 NTT西日本準決勝で東芝を相手に終盤まで苦戦を強いられたたものの、最終回3点差を一気にひっくり返す辻本の劇的なサヨナラ適時打が飛び出し決勝に駒を進めたが惜しくも優勝を逃した。

 JABA京都大会は都市対抗野球大会に出場が有力視されるチームが多く出場する大会だった。今大会は打撃戦が多く、各チーム投手陣に課題が残ったように思えた。特に社会人野球では、予選リーグを勝ち抜く為には黒星が許されない為、強いチームを作り上げるにはエースと呼ばれる投手に加え、2番手3番手を育て投手陣を整備する必要があると筆者は感じた。中でも投手力を感じたのは準優勝のNTT西日本だ。NTT西日本は決勝で先発した萩原を含め、大江宅和河津吉元大道寺など豊富な投手陣を揃えており着実に勝利を積み重ねた。さらに、この投手陣をリードするのが攻守でチームを引っ張る新人捕手の辻本だ。今大会でもフル出場でマスクを被った辻本と投手陣がどのような試合を展開していくのか今後楽しみである。

 他チームでは、JFE西日本河野パナソニック鈴木三菱重工神戸・高砂守安は前評判通りの好投を見せた。打撃陣では大会打率5割で首位打者を獲得した景山をはじめ、東芝の小川福山は高打率で存在感を示した。

 日本生命が決勝戦で勝利したのはやはり阿部の力投に尽きる。前述したように、今後夏場にかけて各チームの投手陣の整備が浮上の鍵を握るだろう。

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